手帳が続かない理由
この記事でいう手帳は、日付の入ったページに、予定を書きこんでおく紙の手帳です。ページの形には、月ごとのマスのマンスリー、週ごとの欄のウィークリーやバーチカル、1日1ページなどがあります。
手帳を、予定を書く所とだけ決めていると、書くかどうかは、その日の予定の数で決まります。予定のない日は、開いても書くことが見つからず、ページは白いまま残ります。予定の多い週はよく開き、少ない週はほとんど開かない、という波もできやすくなります。白いページが並ぶと、開くたびにその空白が目に入ります。そのうちに、手帳を開くのを、つい後回しにしやすくなります。
空いたページが気になると、あとでまとめて埋めようとしたり、1日ごとにきれいに書こうとしたりして、開くたびの手間が増えていきます。手が止まる理由は、書く人の性格より、ページの役目にあることが多いものです。役目が予定だけになっていると、予定のない日には、開く理由が見つかりません。
1日を振り返って、文章で書き残す形は、日記を続けるコツ ― 続かないのはなぜ? 書くことがない日も続く5つのルールで紹介しています。この記事では、予定を書く手帳を、開き続ける形を扱います。
手帳でやめる3つのこと
手帳が止まりかけたときは、書き足すより先に、やめることを決めます。3つとも、今日から手放せるものです。
予定を書く所だけにすること
手帳を、予定を書くためだけの所にするのは、やめます。予定の数は日によって違い、何も入っていない日には、ページがそのまま空きます。役目が予定だけだと、空いた日には、開く理由がありません。
代わりに、実際にしたことも書く所にします。そうすると、どの日にも開く理由ができます。予定がたくさんある日も、1つもない日も、同じように1行を書く場所が残ります。書き方は、「手帳に残す3つのこと」で取り上げます。
空いた日を、あとから全部埋めること
開かなかった日のページを、あとからさかのぼって全部埋めるのは、やめます。思い出しながら何日分も書こうとすると、久しぶりに開いた日の最初の手間が、いちばん重くなります。何日分もの白い欄を前にすると、書き始める前に、ページを閉じたくなることもあります。
空いた日のページには触れずに、今日の欄から書きます。覚えている予定や、したことを1つだけ書き足したい日は、書き足してもかまいません。全部をそろえようとしなければ、開いたその日のうちに、今日の分まで書き終えやすくなります。
しばらく開かなかったあとの戻り方は、習慣が途切れたあとの再開のしかた ― 責めずに戻るための6つの手順で紹介しています。
1日ごとに、きれいに仕上げること
ページを、毎日きれいに仕上げようとするのは、やめます。色の使い分けや字の形をそろえようとすると、書く前に準備が要ります。急いでいる日は、その準備ができないので、開かなくなりやすくなります。準備の要らない書き方なら、手帳を取り出したその場で、書き始められます。
急いで書いたページが混ざると、あとで開いたときに、そこだけが気になることもあります。手帳は、人に見せるためのものではありません。自分が読み返せる字で書いてあれば、それで、その日の分は書けています。使うペンを1本に決めておくと、書く前に選ぶ手間も減ります。
手帳に残す3つのこと
やめた分の代わりに、毎日残すものを3つ決めます。どれも1行か1語で済むので、予定のない日でも書けます。
予定の横に、実際にしたことを1行
予定を書いた欄の横に、その日に実際にしたことを1行で残します。この記事では、実際にしたことを実績と呼びます。
たとえば、「荷物の受け取り」と書いた予定の横に、「夕方に受け取った」と書きます。「図書館に本を返す」の横には、「行けなかった、明日へ」と書く日もあります。予定どおりにいかなかった日も、したことをそのまま書きます。できたかどうかで、○や×をつけて採点する形にはしません。
予定と実績が並んでいると、どんな予定がずれやすいかが、あとから見えてくることがあります。ずれた所に印をつける必要はありません。2つを並べて書いておくだけで、次に開いたときの目印になります。
予定のない日は、したことを1つだけ
予定のない日は、実績の欄に、その日にしたことを1つだけ書きます。「洗濯」「帰りにパンを買った」のような1行です。大きなできごとでなくても、その日の1行になります。毎日くり返す家のことでも、その日にしたことに変わりはありません。
予定が1つもない日でも、1日を思い返すと、何か1つはしたことがある日が多いものです。部屋に掃除機をかけた、夕方に少し散歩した、という程度の1行で書けます。1つ書いたら、その日は手帳を閉じてかまいません。
何も思い出せない日は、その日の欄は空けたまま閉じて、次の日の欄から書きます。
週の終わりに、予定とのずれを1行
週の終わりに、予定と実績を見比べて、ずれていたことを1行だけ書きます。たとえば、「夜に入れた予定は、次の日にずれやすい」のような1行です。週の終わりの日は、土曜でも日曜でも、自分で1日決めておきます。
ここには、反省や、「来週はがんばる」のような決意は書きません。決意を書いておくと、次に開くときに、そのページが重く感じられやすくなるためです。書くのは、起きたことの形だけにします。
この1行は、次の週の予定を書くときの手がかりになります。夜の予定を少し減らす、早い時間に移す、といった書き方につながることもあります。書かない週があっても、ほかの2つが残っていれば、手帳を開く日は途切れにくくなります。
ページの形で変える、残し方
残す3つは、手帳のページの形によって、置く場所が変わります。よくある3つの形で、置き場所を先に決めておきます。
- マンスリーは、予定のないマスに、したことを1語だけ書きます。1日分の場所が小さいので、1行の文は入りにくくなります。予定と混ざらないように、実績は丸で囲むなど、見分けのつく形を1つだけ決めておきます。色は増やさずに、形だけで分けます。1語も浮かばない日は、空けたままにします。続けたい習慣の印を、日付のマスに並べる形は、習慣トラッカーの作り方と続けるコツ ― ノートや手帳で記録をつける5つのルールで紹介しています。
- ウィークリーやバーチカルは、予定の欄の隣に、実績の列を取ります。時間の目盛りがある形なら、予定を左に、実際にしたことを右に、線1本で分けて並べる書き方があります。書けなかった時間は、そのまま空けておきます。横に列が取れない形では、予定の下を1行あけて、そこに実績を書く形もあります。
- 1日1ページは、上に予定、下に実績を書き、残りは空けておきます。1日1ページが埋まらないのは、ページの広さに対して、書くことが少ない日が多いためです。埋める決まりにはしません。空いた所は、思いついたことを書きたい日だけ使います。下の実績も1行で書けば、書く量は増えません。
どの形でも、ページの役目は予定と実績の2つにして、それ以上は決めないでおきます。役目を2つに絞っておくと、開いたときに、どこに何を書くかで迷いにくくなります。
アルニ習慣化アプリと、手帳の役目を分ける
アルニ習慣化アプリは、App Store で公開しています。手帳と一緒に使うときに役立つことを、公開している機能の範囲で紹介します。
- やったかどうかだけの習慣は、タップするだけでチェックが付きます。時間や回数の目標がある習慣は、その場で数値を入れられます。
- 習慣ごとに一言メモも残せるので、うまくいった理由・いかなかった理由をあとから振り返れます。
- 習慣ごとの「続けるコツ」で、朝・昼・夜のどれにやるかと、きっかけ(例: 歯みがきのあとに)、忙しい日の「最低ライン」を決めておけます。最低ラインだけの日も、それだけで連続は切れません。一度途切れたあとにまた始めた日は、「再開」と表示されます。
- 全体の月間カレンダーと、直近1年分のヒートマップで、積み上げをひと目で見渡せます。
予定と実績は手帳に、毎日続けたい習慣のチェックはアプリに、と役目を分ける形もあります。画面ごとの使い方は、使い方ガイドで紹介しています。
よくある質問
手帳が続かないのは、なぜですか?
手帳を、予定を書く所だけにしていると、予定のない日はページが空き、開く理由が少なくなりやすいためです。予定の横に、実際にしたことも書く形にすると、どの日にも開く理由ができます。
手帳に書くことがない日は、どうすればいいですか?
その日にしたことを、1つだけ書きます。マンスリーなら、予定のないマスに1語だけ書く形があります。何も思い出せない日は空けたままにして、次の日の欄から書きます。
まとめ
要点は3つです。1つ目は、手帳を予定を書く所だけにせず、空いた日をあとから全部埋めず、毎日きれいに仕上げようとしないこと。2つ目は、予定の横に実績を1行、予定のない日はしたことを1つ、週の終わりにずれを1行と、残すものを決めておくこと。3つ目は、マンスリー・ウィークリー・1日1ページの形に合わせて、置き場所を決めることです。書くことがない日も、したことは1つ残せます。