部屋の片付けを習慣化する方法

先に決めるのは2つです。毎日することと、その範囲です。

毎日することは、物を、元の場所に戻すことだけです。出したままの物を1つ手に取って、戻す場所へ置けば、その日の分になります。脱いだ上着をハンガーにかける、使ったペンをペン立てに戻す、といった動きです。物を残すかどうかを決めることや、戻す場所をまとめて作り直すことは、毎日の分に入れません。どちらも、別の日にする作業とします。

範囲は、毎日の「1か所」を決めます。「机の上」「玄関の靴」「ソファの上」のように、目に入りやすい場所から1つ選びます。片付けを習慣にするなら、まずは、この1か所の中だけで考えます。1か所は、毎日同じ場所にしておくと、どこにするかを毎回考えずに済みます。

範囲を先に決めておくと、部屋の全部に手をつけるか、何もしないか、という二択になりにくくなります。三日坊主になりやすい形と、そこからの戻り方は、三日坊主になる3つの原因と克服する方法 ― 「ゼロか100か」で考えない7つの工夫で扱っています。

片付けが続かない6つの場面と工夫

よくある場面を6つ挙げます。いま近いものを1つ選んで、その日の工夫から試してみてください。

1. どこから手をつけるか迷う

床にも、机にも、いすの上にも物があると、どこから始めるかを考えるだけで、手が止まることがあります。目に入る物が多いほど、どれも気になって、最初の1つを選ぶ前に、部屋を見回して終わることもあります。

その日の工夫 前の章で決めた1か所だけにします。たとえば、机の上と決めたら、その日は机の上で終わりです。ほかの場所が目に入っても、その日の分には入れません。範囲を小さく区切って始める考え方は、「小さすぎる目標」から始める工夫と同じです。

2. 帰ってすぐは座りたい

帰ってきて一度ソファに腰を下ろすと、もう一度立って、物を戻し始めるのが重くなりがちです。手に持っていた上着やカバンも、そのまま、ソファの横やいすの背に置かれやすくなります。

その日の工夫 腰を下ろす前に、手に持っている物を1つだけ戻します。上着、カバン、鍵のうち、どれか1つです。1か所を玄関やソファの上にしておくと、この1つが、そのままその日の分になります。戻したら、そのまま座ってかまいません。玄関から座るまでの、いつもの動きの途中なので、思い出しやすくなります。すでにある行動の直後を目印にする考え方は、習慣化のリマインダー通知の使い方でも紹介しています。

3. 戻す場所が決まっていない

戻す場所の無い物は、届いた郵便や、もらった紙袋のように、机やいすの上に残りやすくなります。手に取っても、どこへ置くかをその場で決められず、同じところに置き直すことがあります。

その日の工夫 戻す場所が決まっていない物は、手元にあるかごを1つ置いて、そこへ入れるだけにします。そのかごを、ひとまずの戻す場所とします。かごに入れた物も、その日の1つに数えます。かごの中を分けたり、戻す場所をまとめて作り直したりするのは、別の日の作業にします。

4. 片付けても、すぐ元に戻る

物を戻した場所が、いつの間にか、同じ様子に戻っていることがあります。使う場所と戻す場所が離れていると、使い終えた物は、戻されずに、使った場所に残りやすくなります。

その日の工夫 散らかるのは、その場所で物を使っているしるし、と考えます。そのうえで、よく残っている物を1つ選んで、その物の戻す場所だけ、使う場所の近くに移します。机で使うはさみなら、別の部屋の引き出しより、机の上の入れ物のほうが、戻しやすくなります。入れ物は、いま家にある物で足ります。

5. 休みの日にまとめてやろうとする

平日は何もせず、休みの日にまとめようとすると、その日に予定が入っただけで、次の休みまで手をつけない形になりがちです。休みの日に戻す物が多いほど、始めるまでが重くなり、ほかの用事を先にしたくなることもあります。

その日の工夫 まとめる日を作らず、休みの日も、平日と同じ1か所だけにします。休みの日に量を増やさないので、予定が入った日も、いつもの1か所で済みます。物を戻さない曜日を先に決めておくなら、その曜日は、空いた日に数えません。片付け以外の習慣も休日に止まりやすいときは、休日にダラダラしてしまうときの習慣の続け方にまとめています。

6. 片付けのやる気が続かない日

やる気がある日の量を基準にすると、やる気が続かない日は、手をつけにくくなりがちです。広く片付けた日の次の日ほど、同じ量を求めてしまい、何もせずに終わることがあります。

その日の工夫 物を1つ戻したら、その日の1日分にします。やる気がある日に広げてもよいのですが、数えるのは同じ1日分です。やる気が戻った日に、まとめて取り返す必要もありません。小さい形を別に持っておく考え方は、忙しい日の習慣の続け方にまとめています。

散らかった部屋から、また始めるとき

部屋全体が散らかっている日も、全部を戻すところからは始めません。決めていた1か所の、今日の分から始めます。部屋全体を見ると、戻す物の多さに目が行きやすくなります。それでも、その日にするのは、いつもの1か所の分だけです。

途切れたあとの戻り方は、習慣が途切れたあとの再開のしかたが参考になります。そこでも、空いた日は数えずに戻ります。

1か所が広すぎたと感じたら、机の上の右半分のように、もっと小さく区切り直します。

「アルニ」が片付けについて考えていること

アルニ習慣化アプリでは、次のようにしています。

物を1つ戻しただけの日も、記録した日の積み上がりとして残す、という考え方です。

よくある質問

部屋の片付けを習慣化するには、何から始めればいいですか?

毎日の範囲を、1か所に決めることから始めてみてください。机の上や玄関など、目に入る場所が決めやすいです。することは、その1か所の物を、元の場所に戻すことだけです。ほかの場所が気になっても、その日の分には入れなくてかまいません。

片付けのやる気が続かないときは、どうすればいいですか?

やる気に合わせて、量を決めないことです。やる気が続かない日は、物を1つ戻したら、その日の1日分と数えてみてください。休みの日にまとめようとせず、平日と同じ1か所だけにする形もあります。散らかった日が続いても、全部を戻してから始め直す必要はありません。

まとめ

要点は3つです。1つ目は、部屋の片付けを習慣化する方法として、毎日することを、1か所の物を元に戻すことだけに絞ること。2つ目は、手が止まる場面ごとに、その日の工夫を先に決めておくこと。やる気が続かない日は、物を1つ戻せば1日分です。3つ目は、散らかった日が続いても、全部を戻してからではなく、決めた1か所から始めればよいことです。責めずに、何度でも続きから始めてかまいません。アルニ習慣化アプリも、記録が途切れても、累計が減らないようにしています。

関連ページ: 使い方ガイド(目標と曜日の設定) ・ サポート(累計とストリークの違い)