通知が効かなくなる3つのパターン

通知を入れても続かないときは、次の3つのどれかに当てはまることがあります。

  1. 景色になる。 同じ時刻、同じ文面で届き続けると、見る前に閉じるようになりやすくなります。日記の通知が毎日同じ一言だと、内容を読まずに消すのが、癖になりがちです。
  2. 動けない時刻に届く。 移動中や、手がふさがっている時間に届くと、「あとで」にして、そのまま忘れがちです。「あとで」が続くと、通知が「できなかった」の合図に変わりやすくなります。
  3. 責める文面や、数の多さで気が重くなる。 未達を数える文面は、見るたびに、叱られているように感じやすいものです。同じ習慣に何通も届く状態も、同じです。連続記録が途切れた日に気が重くなる点は、習慣化アプリの「ストリーク」が続かない理由と、記録が途切れても折れない付き合い方で紹介しています。

この3つは、意志の強さの問題というより、通知の置き方の問題として起きやすくなります。「全か無か」の二択で考えると、1回流しただけで「もうダメだ」となりがちです。できなかった日を、ただの記録の1つとして扱う考え方は、三日坊主になる3つの原因と克服する方法 ― 「ゼロか100か」で考えない7つの工夫で整理しました。この記事では、通知など合図の決め方に絞って進めます。

合図を4つに分ける

ここでは、通知に限らず、行動を思い出させるきっかけ全般を「合図」と呼びます。合図は、置き方で4つに分けて考えると、選びやすくなります。

時刻で届く通知

決まった時刻に、画面へ届く合図です。手軽で、忘れやすい人にも向きます。日記のように、書く時間帯が毎日ほぼ同じ習慣に、合いやすいでしょう。時刻が日によってずれる習慣だと、動けない時刻に届きがちです。

行動の直後の合図

「ごはんの片づけのあとに、日記を開く」のように、すでにある行動の直後に置く合図です。時刻に縛られないので、その日の予定がずれても、合図はずれません。いつ、どこで、何の直後にするかを決める考え方は、「21日」の話と、くり返しの土台の作り方でも紹介しています。

目に入る場所に物を置く

読みかけの本をテーブルの上に置く、日記帳を開いたまま机に置く、といった合図です。玄関に、散歩用のくつを出しておく形もあります。通知の数が増えないので、慣れて景色になりにくい面があります。本の選び方や置き場所は、読書を習慣化する方法とコツで紹介しています。

誰かに一言頼む

「今日もやった?」と、一言だけ聞いてもらう合図です。頼む相手は、評価する人ではなく、見守ってくれる人に限ります。一人だと張り合いが出にくい習慣に向きます。見守りの活かし方は、「見られている」感覚を習慣化に活かす方法で紹介しています。

どの合図にも、向く場面と、向かない場面があります。次の章のルールを、自分の習慣に当てはめながら、選んでみてください。

リマインダーの決め方 ― 5つのルール

ルールは5つです。ここからは、時刻で届く通知を中心に書きます。1つずつ、自分の習慣に当てはめてください。

1. 動ける時間に届くようにする

届いた瞬間に、ごく小さな1回ができる時刻を選びます。たとえば、読書なら、家に着いて座ったあとに、1ページだけ開ける時刻です。移動中や、手がふさがる時間は避けます。時刻が決めにくいときは、動けた日の時刻を思い出して、その近くに合わせます。

2. 1つの習慣に、通知は1つ

同じ習慣に、時刻を変えて何通も入れると、1通ごとが目に入りにくくなりがちです。数が増えるほど、通知は景色になりやすくなります。習慣が複数あるなら、時刻をまとめるか、優先したいものだけを通知にします。

3. 文面は、やさしく具体的に

文面は、次の一歩を、小さく書きます。たとえば、「ノートを開くだけで十分です」のような一文です。「まだ日記を書いていません」という文面は、見るたびに、未達を数えられているように感じやすくなります。同じ通知でも、読んだあとの気持ちが変わることがあります。ごく小さな1回という考え方は、「小さすぎる目標」から始める工夫と同じです。

4. 動けない日があってもよい

ここまでのルールを試しても、届いた時刻に動けない日はあります。その日は、通知を閉じてかまいません。閉じることは、失敗ではなく、その日の状況に合わなかった、というだけです。「あとで」にしても動けなければ、その日は見送ります。

見送った日は、「できなかった」とだけ書く、一言メモを残す、のどちらかだけでも十分です。見送る日があってもよい、という意味で、いつも見送ってよい、という意味ではありません。見送る日が続くときは、この先の「通知があっても続かないとき」で見直します。

5. 慣れたら替える。要らなければ外す

同じ通知に慣れてきたら、時刻か文面のどちらか1つだけを替えます。一度に替えると、何が合ったのかが分かりにくくなるからです。通知を使う間は、ルール1から3に合わせます。

通知がなくても続けられているなら、外すかどうかは、自分で決めてかまいません。外すと決めたなら、行動の直後や、目に入る場所の合図に替える手もあります。ご褒美も飽きたら替えてよい、という同じ発想は、習慣化のご褒美の決め方で紹介しています。

通知があっても続かないとき

通知は届いているのに、続かない日が重なるときは、見直す順番があります。時刻、文面、数の順に、1つだけ変えて、しばらく様子を見ます。たとえば、動けない時刻が原因なら、時刻だけを、家に着いたあとの時刻へ動かします。文面が重いなら、文面だけを変えます。数が多いなら、1つの習慣に1つへ戻します。

通知が原因ではなく、習慣そのものが止まっているときは、通知を作り直す前に、再開の手順に戻ります。戻り方は、習慣が途切れたあとの再開のしかたで、6つの手順にまとめました。

機能が多いほど続くわけではありません。アプリを選ぶときの視点は、習慣化アプリの選び方で紹介しています。通知の細かさより、動けない日に責められないかどうかを、見てみてください。

「アルニ」が通知について考えていること

アルニ習慣化アプリでは、次のようにしています。

どれも、通知とのつきあい方を、自分で決められるようにするための考え方です。

よくある質問

リマインダーを毎日無視してしまいます。続ける気がないということでしょうか?

そうとは限りません。届く時刻に動けない、通知の数が多くて景色になっている、文面が重く感じる、といった仕組みの側の理由で、流してしまうことは珍しくありません。時刻・文面・数のどれか1つだけを見直してみてください。それでも合わなければ、通知を外して、別の合図に替えてもかまいません。

通知は多いほうが忘れにくいですか?

一概には言えません。数が増えると、1通ごとが目に入りにくくなることがあります。まずは1つの習慣に通知を1つだけにして、忘れる日が続くようなら、行動の直後に置く、目に入る場所に物を置く、誰かに一言頼むなど、合図の種類を替えてみてください。

まとめ

要点は3つです。1つ目は、動ける時間に、1つの習慣に1つ、やさしい文面で置くこと。2つ目は、届いても動けない日があってもよい、と考えること。3つ目は、慣れたら替え、要らなければ外してかまわないと考えることです。責めずに、何度でも決め直してかまいません。アルニ習慣化アプリも、通知とのつきあい方を、自分で決められるようにしています。

関連ページ: 使い方ガイド(設定の調整) ・ サポート(累計とストリークの違い)