新社会人の家計簿は、給料日で区切る

この記事では、給料日から次の給料日の前日までを、家計簿の1つの期間として扱います。給料が入る日を始まりにすると、入ってきたお金と、そこから出ていくお金を、同じ期間の中で並べて見られます。

月の1日で区切る形もあります。ただ、給料日が月の途中にあると、1日で区切った月の中に、前の給料で暮らす日と、次の給料で暮らす日が混ざります。給料日から給料日までで暮らしている人には、給料日で区切るほうが、残りを読みやすくなります。区切る日の決め方は、家計簿の締め日はいつにする? ― 給料日始まりと1日始まりの決め方で紹介しています。

新社会人の家計簿で最初に書くのは、毎日の買い物より先に、一人暮らしの固定費です。この記事でいう固定費は、自分が何もしなくても、決まった時期に出ていくお金のことです。固定費を先に書いておくと、給料が入った日に、どれだけが先に出ていくかが分かります。毎日の支出のつけ方は、家計簿は何から始めるか ― 初めての人の、最初の1週間の進め方で紹介しています。

一人暮らしの固定費には、何がある?

一人暮らしを始めたばかりのころは、引き落としの明細が、まだひと月分もそろっていないことがあります。そのときは、住まいを決めた日や、引っ越しの前後に申し込んだものから、固定費を拾います。

一人暮らしの固定費の内訳は、次の5つに分けて考えると拾いやすくなります。最初は名前だけを、1行ずつ書き出します。

書き出した行に、払う日と払い方を添えます。払い方は、口座からの引き落とし、カード払い、自分で払いに行く、のどれかを短く書きます。額が分からない行は空けたままにしておき、最初の請求が来たら書き入れます。

光熱費のように、固定費と変動費のどちらに置くか迷う支出の決め方は、家計簿の固定費と変動費の分け方 ― 固定費の項目を決める3つの手順で紹介しています。この記事では、迷う支出も、まず固定費の側に書き出しておきます。

固定費を、引き落とし日の順に並べる

書き出した固定費は、給料日を一番上にして、その下に、給料日から近い引き落とし日の順に並べ替えます。給料日が月の途中にあると、月をまたいだあとの日付は、並びの下のほうに来ます。並べると、給料日のすぐあとに出ていくものと、期間の終わりのほうで出ていくものが、分かれて見えます。家賃のように額の大きいものが、期間のどのあたりで出ていくかも、この並びで分かります。

期間の終わりのほうに来る引き落としは、給料日から日がたっている分、忘れやすいものです。残りが少なくなったころに、大きな引き落としが来ることもあります。並びの後ろのほうにある行には、横に小さく印を付けておきます。

カードで払うサブスクなどは、お金が口座から出ていくのが、カードの代金の引き落とし日になります。並べるときは、サブスクの払いの日か、カードの引き落とし日か、どちらで並べるかを1つに決めておきます。土日や祝日に当たって引き落としの日がずれる月は、並びを作り直さずに、その行に日付を書き添えます。

手取りから先に引く、3行の引き算

給料が入った日に、家計簿の期間の最初のページへ、次の3行を書きます。

  1. 1行目は、手取りです。給与の明細の上のほうに出ている額ではなく、口座に振り込まれた額を書きます。手取りと額面のどちらで書くかの考え方は、家計簿の収入の書き方 ― 手取りか額面か、いつの月の収入にするかで紹介しています。
  2. 2行目は、この期間に出ていく固定費の合計です。引き落とし日の順に並べた行のうち、この期間に来るものだけを足します。額が毎回変わる光熱費などは、前の請求の額を仮に置き、請求が来たら書き直します。年に一度の支払いのために、毎期間少しずつ分けておく額を決めたなら、それもここに足します。
  3. 3行目は、1行目から2行目を引いた残りです。これが、次の給料日まで、食べるものや日用品、出かけるときに使えるお金です。

残りは、使ったときに、そのつど3行目から引いていきます。毎日見るのは、3行目の残りと、次の給料日までの日数の2つです。残りを週ごとに分けて見たいときのやり方は、家計簿の予算の立て方 ― 先に引く分を決めて、残りを週予算に分けるで紹介しています。

3行は、どの期間も同じ順番で書きます。順番がそろっていると、前の期間のページと並べたときに、どの行が変わったかがすぐに分かります。

夜、机のあかりのそばで、ノートを閉じる羊のイラスト

最初の給料日までは、仮の期間にする

働き始めてから最初の給料日までは、手取りがまだ入っていないので、3行の引き算は始められません。この間は、引っ越しや、家具や家電をそろえる支出が重なりやすい時期です。そうした支出は固定費に入れず、「新生活」のような短い一言を添えて、そのまま記録します。

この間を仮の期間とし、その記録は、あとから見返せるように、別のページに分けて残しておきます。

最初の期間は、固定費の行に空いた所が残っていても、そのまま進めます。光熱費の最初の請求や、試せる期間が終わったサブスクの払いが届くたびに、その行を埋めていきます。2回目の給料日には、埋まった行を見ながら、新しい期間のページに、同じ3行を書きます。

初めの何回かの期間は、固定費の行が増えたり、額が変わったりします。並びと3行の形は変えずに、行の中身だけを書き直していきます。期間の終わりに何を見るかは、家計簿の振り返り方 ― 月末に見る4つと、振り返りシートの作り方で紹介しています。

アルニ家計簿アプリでの固定費と余白

アルニの家計簿アプリは、App Store で公開しています。ここで書くのは、この記事の固定費と3行の引き算について、アプリで用意していることです。

固定費を先に引いて、次の給料日まで使える残りだけを見る、という考え方です。

よくある質問

新社会人の家計簿は、何から書けばいいですか?

一人暮らしの固定費から書きます。家賃、電気・ガス・水道、スマホとネット、サブスク、年に一度の支払いを1行ずつ書き出し、払う日と払い方を添えます。それを引き落とし日の順に並べ、給料日に、手取りから固定費の合計を先に引きます。

一人暮らしの固定費には、何がありますか?

この記事では、住まいの固定費、電気・ガス・水道、スマホとネット、サブスク、年に一度の支払いの5つに分けています。明細がまだそろっていないときは、住まいを決めた日や、引っ越しの前後に申し込んだものから拾います。

まとめ

要点は3つです。1つ目は、新社会人の家計簿を、給料日から次の給料日の前日までで区切り、一人暮らしの固定費から書き出すこと。2つ目は、固定費を引き落とし日の順に並べ、給料日に、手取り・固定費の合計・残りの3行を書くこと。3つ目は、最初の給料日までを仮の期間にして、空いた行は請求が来るたびに埋めていくことです。