読書を習慣化する方法 ― 3つの準備

準備は3つです。どれも、本を開く前に決めておけます。

1. 読む本を1冊だけ選ぶ

手に取って、最初の1ページを読んでみたくなる本を、1冊だけ選びます。何冊も並べると、どれから読むかで迷いやすくなります。途中で止まっている本が家にあれば、その1冊から始める形もあります。

最後まで読めそうかどうかは、ここでは気にしません。合わなければ別の1冊に替える、という前提で選びます(あとのルール2)。

2. 本の置き場所を決める

本は、棚ではなく、毎日座る場所の、目に入るところに置きます。たとえば、いつも座るテーブルの上に、選んだ本を1冊だけ置きます。

目に入る物が、本を開くきっかけになります。物を目に入る場所に置く考え方は、習慣化のリマインダー通知の使い方で紹介しています。

3. 読む場面を決める

読む時刻ではなく、毎日すでにしている行動のあとに、本を開く場面を決めます。「家に着いて座ったら、本を開く」「ごはんの片づけが終わったら、1ページ読む」のような形です。

場面が決まっていると、「いつ読もうか」と考える手間が減ります。本を置いた場所の近くで済む行動を選ぶと、すぐに手が届きます。

読書が続かない3つの理由

止まり方には、よくある3つの形があります。

  1. 最後まで読み切ることを目標にしている。 合わない本でも途中でやめられず、その本ごと、手に取らなくなることがあります。1冊が止まると、読むこと全体が止まったように感じがちです。
  2. まとまった時間ができるのを待っている。 「時間があるときに読もう」と決めると、その時間が来ない日が続きやすくなります。
  3. 本が目に入らない場所にある。 棚やカバンの奥にしまうと、思い出すきっかけが減ることがあります。読みかけの本ほど、しまったまま忘れやすくなります。

どれも、意志の強さの問題というより、本の選び方や量、置き場所の問題として出やすいものです。止まったときの立て直し方は、三日坊主になる3つの原因と克服する方法 ― 「ゼロか100か」で考えない7つの工夫で紹介しています。

読書を続けるコツ ― 5つのルール

ルールは5つです。上の3つの理由に合わせて、組んでいます。

1. 1ページで1日分に数える

本を開いて1ページ読めたら、その日は1日分とします。続きを読みたい日は、そのまま読み進めてかまいません。たくさん読んだ日も、1ページだけの日も、同じ1日分です。すぐに閉じた日も、足りなかった日とは考えません。

こう決めておくと、まとまった時間を待たずに、本を開けるようになります。目標そのものを小さくする工夫は、「小さすぎる目標」から始める工夫で紹介しています。

2. 合わない本は、途中でやめてよい

数ページ読んでも進まない本は、閉じて、別の1冊に替えてかまいません。進まない理由は、中身とは限りません。文字の大きさや、本の重さが合わないこともあります。閉じた本は、読めなかった本ではなく、「今は合わなかった本」です。

本を替えた日も、新しい本を1ページ開けば、1日分に数えます。合わなかった本を棚に戻しておくと、置き場所には、次の1冊だけが残ります。

3. しおりを挟んで、続きから開く

閉じるときは、読んだところにしおりを挟み、決めておいた置き場所に戻します。次に開いたとき、どこから読むかを探さずに済みます。しおりが見当たらない日は、紙の切れ端を挟んでおけば足ります。

前に読んだ内容を思い出せなくても、そのまま続きから読んで大丈夫です。読み返すかどうかは、読み返したくなったときに決めれば十分です。

4. 読めなかった分をまとめて読まない

本を開かなかった日の分を、次の日に足して読もうとはしません。次の日も、いつもどおり1ページからです。開かなかった日は、開かなかった日として、そのままにしておきます。

埋め合わせを決まりにすると、空いた日のあとが重くなり、本を開くこと自体を避けがちです。埋め合わせをしない考え方は、忙しい日の習慣の続け方で紹介しています。

5. 読んだことを1行だけ残す

読んだ日に、本の名前と日付だけを書き残します。感想は、書きたい日だけ書きます。たとえば、手帳の日付の横に、本の名前を1行書きます。途中で本を替えた日は、新しい本の名前を、次の行に書くだけです。本のほかのことも書き残したくなったら、続け方は日記を続けるコツで紹介しています。

並んだ行を見返すと、本を開いた日の積み上がりが目に見えます。印をつける表の作り方は、習慣トラッカーの作り方と続けるコツで紹介しています。

読書が止まったときの戻り方

しばらく本を開かない日が続いたら、置き場所の本を、1冊だけ選び直します。前の本の続きでなくてよく、新しい本の1ページから始めます。

何日空いたかは数えません。空いた期間を数えない考え方は、習慣が途切れたあとの再開のしかたで紹介しています。

戻ってもまた止まるときは、本、置き場所、読む場面の順に、ひとつずつ見直します。まとめて変えるより、どこが合わなかったのかが分かりやすくなります。

「アルニ」が読書について考えていること

アルニ習慣化アプリでは、次のようにしています。

読む量を決めない形でも、決める形でも、開いた日の積み上がりは残す、という考え方です。

よくある質問

読書を習慣化したいのですが、1日に何ページ読めばよいですか?

決まったページ数はありません。始めのうちは、本を開いて1ページ読めたら、その日の1日分と数えてみてください。続きを読みたい日は、そのまま読み進めてかまいません。少ない日も多い日も、同じ1日分です。読む量は、続いてから、自分で決め直せます。

読書が続かないのは、本を読むのが苦手だからでしょうか?

そうとは限りません。本の選び方や、読む量、本の置き場所が、今の生活に合っていないことがあります。まず、手に取りやすい本を1冊だけ選び、目に入る場所に置いてみてください。合わない本は、途中でやめてかまいません。しばらく開かない日があっても、次に開いた日が、また1日分になります。

まとめ

要点は3つです。1つ目は、読書を習慣化する方法として、読む本を1冊選び、目に入る場所に置き、読む場面を決めておくこと。2つ目は、1ページで1日分に数え、合わない本を途中でやめてもよいとすることが、読書を続けるコツになること。3つ目は、読めなかった分をまとめて読もうとせず、しおりを挟んだところから、また1ページ開けばよいことです。責めずに、何度でも続きから始めてかまいません。アルニ習慣化アプリでも、記録の積み上がりを、カレンダーで見返せます。

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